AIエージェント機能拡張(Agentforce連携)

AIエージェント機能拡張を利用すると、Salesforce上の Agentforce エージェントに日本語の文章で指示を出すだけで、条件に合致するレコードを自動的に抽出し、Mashmatrix Sheet のシート画面に一覧表示できます。

ユーザーはレポートやビューをあらかじめ設計しなくても、自然な文章で「どのようなデータを見たいのか」を伝えるだけで、必要なデータを Excel のようなインターフェースで確認・編集できます。

この機能は Mashmatrix Sheet の拡張パッケージとして提供されるもので、別途 Agentforce が利用可能な Salesforce 組織と、拡張パッケージのインストール・セットアップが必要です。

主な利用シーン

AIエージェント機能拡張では、次のような指示を Agentforce エージェントに伝えることで、条件に合致するレコードを Mashmatrix Sheet で表示できます。

  • 例 1: 「今四半期に成立した商談のうち、まだ請求が完了していないものをリストアップして

  • 例 2: 「今月の達成予測額を知りたいので、担当者ごとに金額を集計して一覧にして

AIエージェント機能拡張を利用すると、次のようなメリットがあります。

  • レポートやダッシュボードの作り方を知らなくても、文章で指示するだけでデータを抽出できる。

  • 抽出された結果を画面で確認しながら、「条件を少し変えて」「別の切り口で集計してほしい」といった追加指示を出せる。

  • 抽出されたレコードは通常の Mashmatrix Sheet と同様に編集・更新できるため、そのままデータ修正や最新状況の反映が可能。

利用の前提条件

AIエージェント機能拡張を利用するには、次の条件を満たしている必要があります。

  1. Mashmatrix Sheet 本体の利用

    • Mashmatrix Sheet のライセンスおよびパッケージがインストールされている Salesforce 組織であること。

  2. AIエージェント機能拡張パッケージのインストール

    • AIエージェント機能拡張は、Mashmatrix Sheet 本体とは別の拡張パッケージとして提供されます。

    • 事前に AppExchange から拡張パッケージをインストールしておく必要があります。

    • インストール方法やパッケージの取得方法については、次のセットアップガイドを参照してください。

  3. Agentforce が利用可能な Salesforce 組織・契約

    • 利用する Salesforce 組織で Agentforce が利用可能になっている必要があります。

    • Agentforce の利用条件や対応エディション、必要な追加ライセンスについては Salesforce 社の最新ドキュメントを参照してください。

  4. Agentforce および拡張機能のセットアップ完了

    • 対象の組織で Agentforce の有効化と基本的なセットアップ(エージェントの作成など)が完了している必要があります。

    • Mashmatrix Sheet 向け AIエージェント機能拡張の具体的な設定手順 (エージェントへの組み込み方法、権限設定など)は、次のセットアップガイドに記載されています。

  5. Flex クレジットの準備

    • AIエージェント機能の利用に際しては、Agentforce の利用単位である Flex クレジットが消費されます。

    • 実際に消費されるクレジット量や課金体系は Salesforce 社の最新の価格情報に従います。

基本的な使い方

1. Agentforce エージェントに指示する

  1. Salesforce 上で Agentforce エージェントの画面(チャット画面)を開きます。

  2. メッセージ入力欄に、取得したい情報を日本語の文章で入力します。

    • 例:

      • 「今四半期に成立した商談のうち、まだ請求が完了していないものをリストアップして」

      • 「今月の売上見込みを、担当者ごとにまとめてほしい」

  3. メッセージを送信すると、Agentforce エージェントが指示の内容を解釈し、必要なデータを取得するための処理を実行します。

AIエージェント機能拡張が有効になっている場合、抽出されたデータは Mashmatrix Sheet のシート画面として表示されます。

2. Mashmatrix Sheet 上で結果を確認する

Agentforce エージェントによる処理が完了すると、条件に合致したレコードが Mashmatrix Sheet のシート画面に一覧表示されます。

  • 表示される画面は、通常の Mashmatrix Sheet と同様に、Excel のような操作感でデータを確認できます。

  • 列の並び替えやソート、フィルタ、集計行、数式列など、Mashmatrix Sheet が提供する各種機能を、そのまま抽出結果に対して利用できます。

3. 画面を見ながら追加の指示や編集を行う

抽出されたシートを確認しながら、Agentforce エージェントに対して追加の指示を行うことができます。

  • 例:

    • 「この一覧から、担当者 A さんが担当している商談だけに絞り込んで」

    • 「請求予定日が今月中のものだけに絞ってほしい」

    • 「フェーズ別に金額を集計してほしい」

また、抽出されたレコードは通常の Mashmatrix Sheet と同様に編集・更新できます。

  • 各行の値を直接変更して保存することで、Salesforce 上のレコードに変更内容が反映されます。

  • 必要に応じて複数レコードを一括編集したり、数式列や参照値を利用して他シートと連動した分析も行えます。

注意事項・制限

AIエージェント機能拡張を利用する際は、次の点に注意してください。

  • Agentforce が有効化されていない組織、または必要な契約・ライセンスがない場合は AIエージェント機能拡張を利用できません。

  • Mashmatrix Sheet 本体のみをインストールしている状態では、本機能は利用できません。必ず AIエージェント機能拡張パッケージを AppExchange から追加インストールしてください。

  • Agentforce のエージェントが実行するアクションに応じて Flex クレジットが消費されます。利用頻度に応じたクレジット残高の管理や、コスト管理については Salesforce 管理者と連携して運用してください。

  • 抽出されるレコードや編集可能な項目は、通常の Mashmatrix Sheet と同様に、ログインユーザーの Salesforce 上の権限(オブジェクト権限、項目レベルセキュリティ、共有設定など)に従います。

  • Agentforce および Flex クレジットの仕様や価格体系は Salesforce 社により変更される可能性があります。最新情報は Salesforce 社および Mashmatrix のリリースノートをご確認ください。

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