フローの起動
カスタムアクション機能を利用することで、Salesforce上で開発したフロー(Visual Workflow)をSheetから呼び出すことも可能です。
フローに対してシート内で選択中のレコードの情報を入力変数として引き渡すことができるため、選択したレコードを一括で処理するロジックなども自由に作成が可能です。
フローを起動するカスタムアクションの詳しい設定方法は「フローを開始」をご覧ください。
フロー起動の例
ここでは、Sheetからフローを起動する例として、商談レコードのコレクションに対して一括で完了予定日を指定月数分延長するフローを取り上げます。
こちらのサンプルに含まれるフローはパッケージとしてインストール可能です。パッケージのURLはこちらです。
このフローでは、入力として使用可能な変数としてOpportunities
というレコード型のコレクション変数が定義されています。フローの内部では、この変数で受け取ったレコード群に対してそれぞれ完了予定日を指定された月数だけ追加した日付を設定し、一括で更新しています。
Opportunities
変数の詳細はツールボックス内の「マネージャ」 > 「リソース」 > レコードコレクション変数」で確認できます。
フローを開始するアクションをシートに追加するには、シートメニューから「設定」を選び、「アクション」タブをクリックします。アクションの追加ボタンをクリックして「カスタム」> 「フローの開始」アクションを選択します。追加されたアクションボタンの表示ラベルとして「完了予定を延期」と指定します。
「詳細設定」リンクをクリックし、アクションの詳細設定ダイアログを表示します。ダイアログ内の「フローのAPI参照名」として先程のフローのAPI参照名であるPostponeOppCloseDate
を入力します。
さらに「入力変数を追加」をクリックして、入力変数を指定します。入力変数名はOpportunities
とし、データ型は「レコード」、値には「選択されたレコード」を指定します。
最後に、「フロー完了後にレコードを再読み込み」のチェックをオンにして「適用」をクリックし、アクションの設定を完了します。
アクションの設定が完了すると、シートの右下に「完了予定を延期」ボタンが配置されます。
商談レコードを選択した状態でこのボタンをクリックすると、フローのダイアログが表示されます。フローの定義にしたがって、完了予定日に対して追加する月数を入力するよう求める画面がダイアログ内に表示されます。
月数を入力し「次へ」をクリックすると、フローの実行が再開し、選択された商談レコードの完了予定日がそれぞれ指定月数分追加された日付で更新されます。フローが完了するとシート内のレコードの表示も自動的に更新されているのが確認できます。
フロー起動の制限
Mashmatrix Sheetから起動できるフローには、以下の制限があります。
フロー画面内に「ファイルのアップロード」コンポーネントを含むフローの起動は、Mashmatrix Sheetでは現在サポートされていません
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