ビューの設定
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シートの「ビュー」を有効にすると、シート内に表示されている列の並び順や表示幅、書式設定、ソートやフィルタなどの表示条件を「ビュー」として保存しておき、いつでも切り替えることができます。
新規にシートを作成した場合、デフォルトでビュー機能は有効になっています。ビュー機能を有効に設定するには、以下の手順に従います。
シートメニューから「設定」を選択します。
シートの設定変更ダイアログが表示されます。
「オプション」タブをクリックします。
「ビューによる切り替えを有効にする」にチェックします。
ダイアログの「保存」ボタンをクリックします。
ビューによる切り替えが有効な場合、シートの上部に以下のようにツールバーが表示されます。
[A] ビュー切り替えプルダウン – シートの表示条件を、今までに保存されているビューの中から選択して切り替えます。ビューを選択した後で表示条件を変更した場合はビューの名前に「(変更済み)」のラベルが付加されます。
[B] ビューの変更をリセット – 最後に保存したビューの設定に表示条件をリセットします。
[C] ビューの変更を保存 – 現在のシートの表示条件をビューの設定に反映し、保存します(公開ビューに対する変更の保存はブックの所有ユーザのみが可能です)。
[D] 新しいビューとして保存 – 現在のシートの表示条件を元に、新しくビューを作成し保存します。
[E] ビューの設定を変更 – 現在選択しているビューの設定を変更します(公開ビューの設定変更はブックの所有ユーザのみが可能です)。
[F] ビューを公開/非公開 – 現在選択しているビューを公開ビューに、あるいはプライベートビューに設定します(ビューの公開/非公開設定はブックの所有ユーザのみが可能です)。
[G] ビューを削除 – 現在選択しているビューを削除します(公開ビューの削除はブックの所有ユーザのみが可能です)。
ビューメニューから「新しいビューとして保存」を選択すると、ダイアログが表示され、現在のシートの表示設定をビューとして名前をつけて新しく作成できます。
ビューの名前 [A] - ビューの名前を入力します
継承関係 [B] - 既存のビューを継承したビューを作成する場合、継承元となるビューを選択します。選択中のビュー(およびその継承関係にあるビュー)が継承元の選択肢として表示されます。「なし - 独立したビューとして保存」を選ぶと、独立したビューとして保存されます。継承関係の詳細については「ビューの継承」を参照してください。
ビューは列やフィルタなどの表示条件を保存しますが、シートの設定で設定しているプロパティの一部を上書きして設定することが可能です。これにより、ビューごとに個別の表示設定を保持して切り替えることが可能になります。
ツールバー上のメニューから「ビューの設定を変更」を選択すると、現在選択されているビューの設定を変更するダイアログが表示されます。ダイアログ内に「基本」「フィルタ」「列」「書式」の4つのタブが表示されます。
基本タブでは、ビューに関する基本的な情報および表示設定を変更することができます。
[A] ビューの名前 – ビュー切り替えプルダウンに表示されるビューの名前を設定します
[B] 以下のビューを継承 – ビューが他のビューを継承している継承ビューの場合、継承元として指定されているビューの名前が表示されます。独立したビューの場合は空欄になります。
[C] 1ページあたりの表示レコード数 – シート中に表示するレコードの数を設定します。シート設定における同名の設定と同じ設定内容ですが、デフォルト値である「(シートの設定を継承)」(継承ビューの場合は「(親ビューの設定を継承)」)以外の値が設定されている場合は、ビューの選択時にこちらの設定内容で上書きしてシートを表示します。
[D] 文字の表示サイズ – シートの内容を表示する際の文字(フォント)の大きさを指定します。シート設定における同名の設定と同じ設定内容ですが、デフォルト値である「(シートの設定を継承)」(継承ビューの場合は「(親ビューの設定を継承)」)以外の値が設定されている場合は、ビューの選択時にこちらの設定内容で上書きしてシートを表示します。
[E] 行の高さ – シートに表示される行の高さをピクセル単位で指定します。シート設定における同名の設定と同じ設定内容ですが、特定の値が設定されている場合は、ビューの選択時にこちらの設定内容で上書きしてシートを表示します。値の上書きをクリアするには [F] をクリックします。
フィルタタブでは、ビューを選択した際に表示するレコードに対するフィルタ設定の変更および確認をすることができます。
[A] 表示するレコード – シート内に表示するレコードの対象を指定します。シート設定における同名の設定と同じ設定内容ですが、デフォルト値である「(シートの設定を継承)」以外の値が設定されている場合は、ビューの選択時にこちらの設定内容で上書きしてシートを表示します。
[B] 適用されているフィルタの一覧 – 現在シート内で表示している列に対し、適用されているフィルタ情報が一覧で表示されます。利用方法はシート設定画面での同設定と同じです。
列タブでは、ビューを選択した際の列の並び順を変更したり、各列の表示・非表示の状態をまとめて確認し変更できます。利用方法はシート設定画面での同設定と同じです。
書式タブでは、ビューを選択した際のシート単位・行単位での書式設定を変更できます。利用方法はシート設定画面での同設定と同じです。
ビューの選択中に、シートの設定画面からフィルタ・列表示・書式設定の変更を行った場合、それらの変更は選択中のビューには自動的に保存されません(明示的にビューの変更を保存する必要があります)が、ビューの設定画面からフィルタ・列表示・書式設定の変更を行った場合は、設定の保存時に即座にビューの設定内容に変更が行われます。
シートの「ビュー」には、「公開ビュー」と「プライベートビュー」が存在します。
「公開ビュー」は、ブックを閲覧可能なすべてのユーザに対して切り替え候補として表示されるビューです。公開ビューを設定できるのはブックの所有者のみとなります。
「プライベートビュー」は、シートを閲覧しているユーザ自身が設定できるビューです。作成したユーザのみビュー切り替えで選択可能となります。
ブックの所有者であればビューはいつでも作成可能であり、必要に応じて公開ビューに設定することが可能となります。公開ビューに設定されたビューは、ブックの共有先設定に準じてユーザに共有されます。
ブック所有者以外の一般ユーザは、シートのオプション設定で「プライベートビューの作成を許可する」が有効の場合のみプライベートビューを作成することが可能です。
ビューの新規作成時に継承関係を指定して作成することにより、指定したビューの表示設定に対する変更を自動的に引き継ぐビューを作成することができます。このように継承関係を設定したビューを継承ビューと呼び、そのビューの継承元となるビューを継承元ビュー、あるいは親ビューとよびます。継承ビューは親ビューに対して子ビューと呼ばれることもあります。
継承元のビューに対して行われた変更は、継承ビューにおいて上書き設定していない限り、自動的に継承ビューに反映されます。例えば継承元のビューに対して新規に列を追加した場合、その列は自動的に継承ビューに対しても追加されますし、新しくフィルタを適用した場合は同様に継承ビューに対しても適用されます。
継承関係は多階層で継承することも可能です。例えばビューAを継承するビューBがあった場合、そのビューBを継承するビューCを作成することもできます。ビューAに対して行った設定の変更は、継承関係をたどってビューBおよびビューCに対しても適用されます。
ビューを複数作成する際には、マスターとなるビューを1つ作成し、他のビューはマスタービューを継承して作成することで、マスタービューのメンテナンスだけで継承するすべてのビューに対して変更を適用することができます。
あるシートを複数人に共有し、共有されたユーザにプライベートビューの作成を許可している場合、作成されたプライベートビューはブックの所有者の管理外になるため、これらをメンテナンスすることは容易ではありません。ユーザがプライベートビューを作成する際には公開ビューを継承して作成してもらうようにすることで、所有者が公開ビューに対して行った変更をそのままプライベートビューに対して反映させることができます。